昔は日本でも広く栽培されていたもので、学校の授業で育てた経験がある方も多いのではないでしょうか?観賞用としてだけでなく、機織りや草木染めのご趣味の間にもじわりと人気が広がりつつある綿の栽培。畑や花壇はもちろん、鉢植えやプランターでも育てることができるんです。学校の授業での活用や地域の景観作りにも最適です!栽培説明書付きで初めての方でもご安心ください。
- 綿はアオイ科ワタ属の多年草の総称。
- 綿と人間との関わりは古く、英国の産業革命からガンジーの独立運動まで、歴史上象徴的な関わりをもってきました。綿花栽培は地球環境や人体に優しい無農薬、有機栽培の道が模索され始めています。「オーガニック・コットン」はいまだ高価ではありますが、その目指すところの理念や社会的な意義には大きいものがあります。
オーガニック・コットンとは
- 一定の年数農薬や化学肥料を使わない農地で生産された綿花のことで、栽培に使われる農薬・肥料については厳格な基準が設けられており、認証機関が実地検査を行っています。
- 綿花から最終製品になるまでの全工程を通じて、化学薬品による環境負荷を最小限に減らして製造されているものです。
NPO法人 日本オーガニック・コットン協会
NPO・特定非営利活動法人 日本オーガニックコットン流通機構
宮崎道男著「オーガニックコットン物語」
- 2023年秋収穫したて(2024年春蒔き用)の綿の種を現在「販売中」です。合計400粒程度までのご注文は「送料無料」です。
- 毎年お客様にご支援頂き、大変ありがとうございます。気候変動による夏の干ばつに苦しめられておりますが、それでも何とか自然に寄りそった無農薬自家栽培・自家採種・手作業での綿繰りを続けて参ります。応援してください。よろしくお願いいたします。
- 恐れ入りますが個人のお客様はヤフーショッピング支店よりカード決済、またはコンビニ決済、各種電子決済でお買い求めください。
【出荷時期】
秋の収穫・販売開始後(例年10~11月)~6月末まで。注文後すぐの発送で、お取り置きはできません。
- 当農園の綿花はこだわりの無農薬栽培です(栽培期間中農薬・化学肥料不使用・圃場外半径100m有人防除不実施契約締結)。有機JAS認証機関確認済の有機肥料(主にもみ殻、堆肥、石灰のみ)を使用し、病虫害には“酢水”“スギナ液”など自然の素材で防除しています。種子消毒も行わず、自然のまま清潔な状態の種子をお届けします。
- 在来種の和綿含め、4種類の綿花は全て茨城県での自家栽培で、収穫から綿繰りまで全てが“手仕事”です。
- また、遺伝子組換えでない(Non-GMOである)ことを検査で確認済みです。検査証明書はこちらをご参照ください。
自然栽培での強い味方となる“酢水”“スギナ液”などの自然素材での防除。ぜひ専門の書籍などをご参考ください。
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
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(植付・移植適期) | ||||||||||||
生育状況 | 休眠 | 発芽・伸長 | 開花 | 結実・収穫 | 葉枯れ・休眠 | |||||||
予約 | 予約は受けず秋の収穫後に販売開始(例年10~11月) |
種蒔き時期は5~6月ですが、種は秋の販売開始後~6月末まで、注文後すぐの発送をしております。お取り置きはできません。
売切れ前に種を確保し、手元に置いておきましょう。
- 個人のお客様はヤフーショッピング支店よりカード決済、またはコンビニ決済でお買い求めください。
- 団体・公共機関等のお客様でカード決済、コンビニ決済がご利用できない場合は、下段の注文フォームかFAXで承ります。うまくいかない場合は「info@tane4u.com」まで直接メールでご連絡ください。
- 綿の種おおむね400粒以下のご注文は、郵便局の振込用紙を同梱し封筒便で発送致します。切手代は無料です。振込用紙到着後5日以内にお振込みください。
- それより大口の場合、お支払いは基本「ゆうパックの代金引換サービス」です。宅急便配送料、代金引換手数料(290円)がかかります。
- 学校など公共機関の場合のみ、大口でも郵便振替(振込)でのお支払いが可能です。ご希望の方は、注文時フォームの備考欄でお申し出ください。
綿花は比較的丈夫な植物で、育てやすいのが特徴です。
以下は綿花の種蒔きから収穫までのお手入れを解説。
発芽適温と種蒔き時期:
気温が安定して25℃前後になり、遅霜の心配の無くなる頃。関東で5月中旬以降が目安ですが、近年はGW頃にはそれ以上の気温になってしまうことも多く、前倒ししても大丈夫です。発芽率は和綿で90%、洋綿で80%ほどです。自家採種の場合は種の完熟の見極めが必要です。
土壌:
アルカリ性の土壌を好むため、種蒔き前に石灰、または草木灰を多めに入れて良く耕しておきます。また病虫害を軽減するため、陽当たり、風通しの良い場所を選び、水はけ良くふかふかの土づくりを目指します。
肥料:
元肥に堆肥、石灰程度で十分に育ちます。多肥料すぎると枝葉ばかり伸びて花、コットンボールの数が付きにくいです。無肥料・自然栽培にもぜひご挑戦ください。
畝作り:
平畝で幅は40cm以上、2条植えなら80cm。株間は60~80cmが目安です。畝にマルチ、または草マルチを敷いておくと地温を上げる効果と保水効果、夏場の除草が楽になります。
種蒔きのポイント:
桶に水を張り、水中で種を優しく揉み、種子表面の薄い綿毛の中に十分浸水させ、そのまま20分以上置きます。1晩浸ける方もいらっしゃるようですが、私の経験上前述の時間で十分です。
種蒔きは深すぎず、2~3cm程度の覆土とします。
ポット育苗の場合:
・綿花は畑、鉢、プランターへの直蒔きが基本です。ひょろりと直下に伸びる一本根を折ってしまったり、根の周辺に居る共生菌を除いてしまうと枯れてしまうことから、移植にリスクがあるためです。
・ポットで芽出しした場合はポットの土を崩さないよう土ごと移植します。移植前に潅水してポット内の土を湿らせておくと上手くいきます。または、種まきの事前にポットに底に大きく十字の切り込みをいれておき、発芽後にポットごと移植してしまいます。この切れ込みから根を太く十分に地中に伸ばして育ってくれます。移植タイミングは「本葉が出てから」です。
収量を増やす:
およそ7月頃。草丈15cm以上に育ったら「株の中央の真上に伸びようとする枝の先」を摘芯(てきしん)すると、それ以降は横枝の数が増え、花、ひいてはコットンボールの数を増やすことができます。
越冬:
綿花は多年草ですが、屋外・地植えで越冬させることは日本では難しいです。
鉢植え、またはプランターで栽培し、晩秋に枝を切り詰め、用土を更新し、部屋や温室の中に入れて越冬させれば、翌春に再発芽します。
共生菌:
発芽から双葉の時期が約1ヶ月もあり、他の植物より成長期に至るのが遅いですが、この間地中では根がストリゴラクトンという物質を分泌し、土壌中に「共生菌」を育てています。幼苗の移植はこの共生菌を失わないよう、土ごと移植することがポイントです。
発芽しない
【原因】早蒔き、発芽温度不足、深蒔き
【対策】5月中旬以降に種蒔き。4月蒔きならビニールハウス利用。地温を上げるには黒マルチの穴に蒔く(カラーコットンではより重要です)1~2cm程度に浅蒔きします。
幼苗が枯れる
【原因】移植痛み
【対策】ポットのまま底に切り込みを入れて移植します。直蒔きでは一箇所に2~3粒蒔いて、発芽し後に元気なものを残して間引きします。
枝折れ
【原因】強風
【対策】台風に備え支柱を立てて縛ります。
病気、虫食い
【原因】病虫害
【対策】排水と風通しの良い場所で育てます。まめに様子をみて、早めに虫を取り除きます。若芽の頃には草木灰を蒔くと、虫を抑えることができます。発芽したばかりの幼苗期は特にかたつむり、なめくじの食害に注意します。ポットや鉢の裏、周囲をよくみてこれらを除きます。育苗場所の周辺をきれいに除草しておくことで、寄り付きを防ぐことができます。
以下は綿花の栽培方法を詳細に解説。
・排水、風通し、日当たりとも良いのが理想の環境です。また、肥料の効き過ぎた場所では枝ばかり伸びて蕾(つぼみ)が落ちたりするほか、病害虫の発生も多くなります。アルカリ性の土壌を好むので、種蒔きの1週間前に植え場所の土に石灰をすき込み、酸度を中和しておきます。自然栽培の場合は草木灰が良いでしょう。
・元肥はやせている畑地ならば鶏糞(窒素系肥料)、前作で肥料が効いている場合には完熟牛糞堆肥くらいが良いです。もちろん無肥料でも良く、自然栽培の場合はそうしてください。
・鉢やプランターに使用する培養土は市販のもので酸度調整されているものか、自作の場合少量の石灰を入れ中和したものを使用します。本解説ページの下段に自作培土の配合例もご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
綿花は樹高が小さめの和綿でも80cmを超えるため、基本は地植えがおすすめです。鉢植えにする場合、和綿なら素焼鉢8号以上のサイズ、洋綿なら同10号以上のできるだけ大きな鉢に植えてください。実の数が飛躍的に多くなります。
時期:
関東で5月2週目の「母の日」以降が目安ですが、近年気温の上昇が早いので、遅霜の心配がなくなればもう蒔いて大丈夫です。
種蒔きとその準備:
水をはったたらいの中で優しく種をもみ、そのまま30分ほどおいて種をよく浸水させます。そのまま以下の①~④の方法で種まきし、いずれも1~2cm程土をかけ、よく灌水します。以降は3日に1回程度、表土が乾いたらたっぷり灌水します。
蒔く方法①地植え(直播き):
平畝で幅は40cm以上、2条植えなら80cm。株間は60~80cmが目安です。畝にマルチを敷いておくと地温を上げる効果と夏場の除草が楽になります、植え穴に2、3粒播き、発芽後間引きして、元気のいいものを1本残します。
蒔く方法②地植え(ポット移植):
育苗ポットで発芽させ、発芽後に植えかえる方法です。ポット育苗で移植痛みを防ぐには、ポットの土ごと、崩さないようそっと移植します。事前にポットの土をよく湿らせておくとやりやすいです。または、種まきの事前にポットの底を十字に切込みを入れておき、ポットごと畝に植え付けます。底の切込みから根が十分元気に地中に伸びて育ってくれます。
蒔く方法③鉢植え:
直径25cm以上の大きな鉢を選び、水掃け、保水ともに良い用土を入れます。1鉢に3粒ほど播き、発芽後間引いて1本にします。
蒔く方法④プランター:
株間を20cmくらい空けたいので、1鉢に3本程度育てるのが適当です。種蒔きは1か所に2、3粒を蒔き、その上に1cm程度土をかけ、発芽するまでは土が乾かない程度に潅水します。1週間から10日程度で発芽、その後本葉が出てから15cmくらいになるまでに1か所1本に間引きします。用土は鉢植えと同じで、自作する場合は本ページ下段でご紹介する配合例をご参考ください。
雑草対策:
5~6月は、柔らかい双葉~背丈が低い苗の期間が続くので雑草に負けやすいです。無農薬栽培ではこまめに手で除草してください。
追肥:
5月初めに種蒔きした場合、6月初旬には草丈15cmくらいになります。生育順調であれば追肥は不要です。追肥する場合は鶏糞(窒素:枝葉を伸ばす、6~7月)、または油粕(リン酸:花数を増やす、8~9月)を、生育具合をみながら株元に与えてあげてください。
潅水:
・発芽後10cmくらいの丈のまま、1ヶ月半ほど成長が乏しい期間があり、誰もが心配になります。この期間に地下では根を張っています。この時期に干渉が過ぎて水をやりすぎたり、長梅雨にあうと根腐れをおこします。潅水は表土が乾いてから。気を楽にもって見守ってあげましょう。
・梅雨が明け、気温がぐっと高くなり、日照量が増えると急速に枝を伸ばし成長しはじめます。この7~8月の生育旺盛な時期に多目に潅水すると、後の実の収量を上げることができます。
摘芯:
綿の木は生育が良いと150cmほどの丈になります。綿の収量を上げるためには、摘芯により樹高を抑え、横枝の数を増やすのがコツです。7月中旬頃、草丈15cm以上のものを選んで摘芯します。摘芯は中央の「前上に伸びようとする若芽」を切ります。効果を十分に上げるため、「この若芽とそのすぐ下の葉」ごと切るのが良いです。摘芯後に葉が4~5枚残っているのが理想のタイミングです。
病害虫対応:
病害としては種が地中で腐ったり、発芽後根腐れなどで立ち枯れすることがありますが、主として低温、多湿が原因です。無農薬栽培の病虫害対策の基本はこまめに様子を見ることです。酢水、草木灰の葉面散布など自然農薬も有効です。詳しくは専門書をお求めください。
収穫:
7月中旬から10月にかけて花が咲き、花の落ちた後に実(コットンボール)が付きます。8月後半から12月にかけて、木の下段から順に実が弾け、中から綿が吹き出します。晴れた日中に、良く弾け垂れ下がるようになった綿を収穫します。良く吹き出していない未熟なものは良質の綿になりません。糸紡ぎ用には綿に付く葉茎の残渣を除きながら、なるべく綺麗に収穫します。収穫後、天日で十分乾燥させ、その後乾燥した部屋に置くか、紙袋に入れ、湿気を避けて保存します。
市販の培養土を使用するのが簡単便利ではありますが、それらはおよそ化学肥料が含まれています。
下記は有機栽培、自然栽培など化学肥料を使用せず植物を育てる場合の培養土の自作レシピです。
・表は素材と配合比率、500mlの手桶20杯で10Lの用土を作成する場合の想定杯数です。
・最終的に育てる場所(地植え、プランター、鉢)の用土を作る場合、更に完熟堆肥を加えます。
・短期間のポット育苗の用土を作る場合は堆肥は加えず、ごく少量の石灰、または草木灰を加えます。
・培養土の配合比率は必ずしも正解は無く、お客様ごとご栽培環境に合わせてアレンジしてみてください。
NPO法人ザ・ピープルでの「ふくしまオーガニックコットン・プロジェクト」
KOBE SWEETS GARDEN 波々伯部様の「神戸コットン物語」企画
真岡木綿を使用したホシノオリさんの手つむぎ、手織りの作品
電動綿繰り機のオーダーメイド
山中鉄工所(茨城県つくば市上岩崎1838-54)
メデタシ種苗facebook投稿での紹介ページへ
愛媛大学付属小学校での「和綿とタデアイ」を通じた教育の取組み
- 商品紹介
-
- 2023年秋収穫したて(2024年春蒔き用)の綿の種を現在「販売中」です。合計400粒程度までのご注文は「送料無料」です。
- 毎年お客様にご支援頂き、大変ありがとうございます。気候変動による夏の干ばつに苦しめられておりますが、それでも何とか自然に寄りそった無農薬自家栽培・自家採種・手作業での綿繰りを続けて参ります。応援してください。よろしくお願いいたします。
- 恐れ入りますが個人のお客様はヤフーショッピング支店よりカード決済、またはコンビニ決済、各種電子決済でお買い求めください。
【出荷時期】
秋の収穫・販売開始後(例年10~11月)~6月末まで。注文後すぐの発送で、お取り置きはできません。
- 当農園の綿花はこだわりの無農薬栽培です(栽培期間中農薬・化学肥料不使用・圃場外半径100m有人防除不実施契約締結)。有機JAS認証機関確認済の有機肥料(主にもみ殻、堆肥、石灰のみ)を使用し、病虫害には“酢水”“スギナ液”など自然の素材で防除しています。種子消毒も行わず、自然のまま清潔な状態の種子をお届けします。
- 在来種の和綿含め、4種類の綿花は全て茨城県での自家栽培で、収穫から綿繰りまで全てが“手仕事”です。
- また、遺伝子組換えでない(Non-GMOである)ことを検査で確認済みです。検査証明書はこちらをご参照ください。
綿の種の販売カラーコットンの種の販売自然栽培での強い味方となる“酢水”“スギナ液”などの自然素材での防除。ぜひ専門の書籍などをご参考ください。
- 生育&発送サイクル
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生育&発送サイクル
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 (植付・移植適期) 生育状況 休眠 発芽・伸長 開花 結実・収穫 葉枯れ・休眠 予約 予約は受けず秋の収穫後に販売開始(例年10~11月) 種蒔き時期は5~6月ですが、種は秋の販売開始後~6月末まで、注文後すぐの発送をしております。お取り置きはできません。
売切れ前に種を確保し、手元に置いておきましょう。 - お支払い、送料等
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お支払い、送料について
- 個人のお客様はヤフーショッピング支店よりカード決済、またはコンビニ決済でお買い求めください。
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- 綿の種おおむね400粒以下のご注文は、郵便局の振込用紙を同梱し封筒便で発送致します。切手代は無料です。振込用紙到着後5日以内にお振込みください。
- それより大口の場合、お支払いは基本「ゆうパックの代金引換サービス」です。宅急便配送料、代金引換手数料(290円)がかかります。
- 学校など公共機関の場合のみ、大口でも郵便振替(振込)でのお支払いが可能です。ご希望の方は、注文時フォームの備考欄でお申し出ください。
- 栽培方法
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綿花は比較的丈夫な植物で、育てやすいのが特徴です。
以下は綿花の種蒔きから収穫までのお手入れを解説。
綿花の特性、栽培の基本(はじめに)発芽適温と種蒔き時期:
気温が安定して25℃前後になり、遅霜の心配の無くなる頃。関東で5月中旬以降が目安ですが、近年はGW頃にはそれ以上の気温になってしまうことも多く、前倒ししても大丈夫です。発芽率は和綿で90%、洋綿で80%ほどです。自家採種の場合は種の完熟の見極めが必要です。
土壌:
アルカリ性の土壌を好むため、種蒔き前に石灰、または草木灰を多めに入れて良く耕しておきます。また病虫害を軽減するため、陽当たり、風通しの良い場所を選び、水はけ良くふかふかの土づくりを目指します。
肥料:
元肥に堆肥、石灰程度で十分に育ちます。多肥料すぎると枝葉ばかり伸びて花、コットンボールの数が付きにくいです。無肥料・自然栽培にもぜひご挑戦ください。
畝作り:
平畝で幅は40cm以上、2条植えなら80cm。株間は60~80cmが目安です。畝にマルチ、または草マルチを敷いておくと地温を上げる効果と保水効果、夏場の除草が楽になります。
種蒔きのポイント:
桶に水を張り、水中で種を優しく揉み、種子表面の薄い綿毛の中に十分浸水させ、そのまま20分以上置きます。1晩浸ける方もいらっしゃるようですが、私の経験上前述の時間で十分です。
種蒔きは深すぎず、2~3cm程度の覆土とします。ポット育苗の場合:
・綿花は畑、鉢、プランターへの直蒔きが基本です。ひょろりと直下に伸びる一本根を折ってしまったり、根の周辺に居る共生菌を除いてしまうと枯れてしまうことから、移植にリスクがあるためです。
・ポットで芽出しした場合はポットの土を崩さないよう土ごと移植します。移植前に潅水してポット内の土を湿らせておくと上手くいきます。または、種まきの事前にポットに底に大きく十字の切り込みをいれておき、発芽後にポットごと移植してしまいます。この切れ込みから根を太く十分に地中に伸ばして育ってくれます。移植タイミングは「本葉が出てから」です。収量を増やす:
およそ7月頃。草丈15cm以上に育ったら「株の中央の真上に伸びようとする枝の先」を摘芯(てきしん)すると、それ以降は横枝の数が増え、花、ひいてはコットンボールの数を増やすことができます。
越冬:
綿花は多年草ですが、屋外・地植えで越冬させることは日本では難しいです。
鉢植え、またはプランターで栽培し、晩秋に枝を切り詰め、用土を更新し、部屋や温室の中に入れて越冬させれば、翌春に再発芽します。共生菌:
発芽から双葉の時期が約1ヶ月もあり、他の植物より成長期に至るのが遅いですが、この間地中では根がストリゴラクトンという物質を分泌し、土壌中に「共生菌」を育てています。幼苗の移植はこの共生菌を失わないよう、土ごと移植することがポイントです。
栽培の失敗の原因と対策(栽培中のQ&A)発芽しない
【原因】早蒔き、発芽温度不足、深蒔き
【対策】5月中旬以降に種蒔き。4月蒔きならビニールハウス利用。地温を上げるには黒マルチの穴に蒔く(カラーコットンではより重要です)1~2cm程度に浅蒔きします。幼苗が枯れる
【原因】移植痛み
【対策】ポットのまま底に切り込みを入れて移植します。直蒔きでは一箇所に2~3粒蒔いて、発芽し後に元気なものを残して間引きします。枝折れ
【原因】強風
【対策】台風に備え支柱を立てて縛ります。病気、虫食い
【原因】病虫害
【対策】排水と風通しの良い場所で育てます。まめに様子をみて、早めに虫を取り除きます。若芽の頃には草木灰を蒔くと、虫を抑えることができます。発芽したばかりの幼苗期は特にかたつむり、なめくじの食害に注意します。ポットや鉢の裏、周囲をよくみてこれらを除きます。育苗場所の周辺をきれいに除草しておくことで、寄り付きを防ぐことができます。以下は綿花の栽培方法を詳細に解説。
土壌について(ポイント①)・排水、風通し、日当たりとも良いのが理想の環境です。また、肥料の効き過ぎた場所では枝ばかり伸びて蕾(つぼみ)が落ちたりするほか、病害虫の発生も多くなります。アルカリ性の土壌を好むので、種蒔きの1週間前に植え場所の土に石灰をすき込み、酸度を中和しておきます。自然栽培の場合は草木灰が良いでしょう。
・元肥はやせている畑地ならば鶏糞(窒素系肥料)、前作で肥料が効いている場合には完熟牛糞堆肥くらいが良いです。もちろん無肥料でも良く、自然栽培の場合はそうしてください。
・鉢やプランターに使用する培養土は市販のもので酸度調整されているものか、自作の場合少量の石灰を入れ中和したものを使用します。本解説ページの下段に自作培土の配合例もご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
植鉢のサイズ(ポイント②)綿花は樹高が小さめの和綿でも80cmを超えるため、基本は地植えがおすすめです。鉢植えにする場合、和綿なら素焼鉢8号以上のサイズ、洋綿なら同10号以上のできるだけ大きな鉢に植えてください。実の数が飛躍的に多くなります。
種蒔きの詳細(さあ実際に種を蒔いてみよう!)時期:
関東で5月2週目の「母の日」以降が目安ですが、近年気温の上昇が早いので、遅霜の心配がなくなればもう蒔いて大丈夫です。
種蒔きとその準備:
水をはったたらいの中で優しく種をもみ、そのまま30分ほどおいて種をよく浸水させます。そのまま以下の①~④の方法で種まきし、いずれも1~2cm程土をかけ、よく灌水します。以降は3日に1回程度、表土が乾いたらたっぷり灌水します。
蒔く方法①地植え(直播き):
平畝で幅は40cm以上、2条植えなら80cm。株間は60~80cmが目安です。畝にマルチを敷いておくと地温を上げる効果と夏場の除草が楽になります、植え穴に2、3粒播き、発芽後間引きして、元気のいいものを1本残します。
蒔く方法②地植え(ポット移植):
育苗ポットで発芽させ、発芽後に植えかえる方法です。ポット育苗で移植痛みを防ぐには、ポットの土ごと、崩さないようそっと移植します。事前にポットの土をよく湿らせておくとやりやすいです。または、種まきの事前にポットの底を十字に切込みを入れておき、ポットごと畝に植え付けます。底の切込みから根が十分元気に地中に伸びて育ってくれます。
蒔く方法③鉢植え:
直径25cm以上の大きな鉢を選び、水掃け、保水ともに良い用土を入れます。1鉢に3粒ほど播き、発芽後間引いて1本にします。
蒔く方法④プランター:
株間を20cmくらい空けたいので、1鉢に3本程度育てるのが適当です。種蒔きは1か所に2、3粒を蒔き、その上に1cm程度土をかけ、発芽するまでは土が乾かない程度に潅水します。1週間から10日程度で発芽、その後本葉が出てから15cmくらいになるまでに1か所1本に間引きします。用土は鉢植えと同じで、自作する場合は本ページ下段でご紹介する配合例をご参考ください。
収穫までのお世話(わくわく見守る日々)雑草対策:
5~6月は、柔らかい双葉~背丈が低い苗の期間が続くので雑草に負けやすいです。無農薬栽培ではこまめに手で除草してください。
追肥:
5月初めに種蒔きした場合、6月初旬には草丈15cmくらいになります。生育順調であれば追肥は不要です。追肥する場合は鶏糞(窒素:枝葉を伸ばす、6~7月)、または油粕(リン酸:花数を増やす、8~9月)を、生育具合をみながら株元に与えてあげてください。
潅水:
・発芽後10cmくらいの丈のまま、1ヶ月半ほど成長が乏しい期間があり、誰もが心配になります。この期間に地下では根を張っています。この時期に干渉が過ぎて水をやりすぎたり、長梅雨にあうと根腐れをおこします。潅水は表土が乾いてから。気を楽にもって見守ってあげましょう。
・梅雨が明け、気温がぐっと高くなり、日照量が増えると急速に枝を伸ばし成長しはじめます。この7~8月の生育旺盛な時期に多目に潅水すると、後の実の収量を上げることができます。摘芯:
綿の木は生育が良いと150cmほどの丈になります。綿の収量を上げるためには、摘芯により樹高を抑え、横枝の数を増やすのがコツです。7月中旬頃、草丈15cm以上のものを選んで摘芯します。摘芯は中央の「前上に伸びようとする若芽」を切ります。効果を十分に上げるため、「この若芽とそのすぐ下の葉」ごと切るのが良いです。摘芯後に葉が4~5枚残っているのが理想のタイミングです。
病害虫対応:
病害としては種が地中で腐ったり、発芽後根腐れなどで立ち枯れすることがありますが、主として低温、多湿が原因です。無農薬栽培の病虫害対策の基本はこまめに様子を見ることです。酢水、草木灰の葉面散布など自然農薬も有効です。詳しくは専門書をお求めください。
収穫:
7月中旬から10月にかけて花が咲き、花の落ちた後に実(コットンボール)が付きます。8月後半から12月にかけて、木の下段から順に実が弾け、中から綿が吹き出します。晴れた日中に、良く弾け垂れ下がるようになった綿を収穫します。良く吹き出していない未熟なものは良質の綿になりません。糸紡ぎ用には綿に付く葉茎の残渣を除きながら、なるべく綺麗に収穫します。収穫後、天日で十分乾燥させ、その後乾燥した部屋に置くか、紙袋に入れ、湿気を避けて保存します。
培養土を自作してみよう(ご参考)市販の培養土を使用するのが簡単便利ではありますが、それらはおよそ化学肥料が含まれています。
下記は有機栽培、自然栽培など化学肥料を使用せず植物を育てる場合の培養土の自作レシピです。
・表は素材と配合比率、500mlの手桶20杯で10Lの用土を作成する場合の想定杯数です。
・最終的に育てる場所(地植え、プランター、鉢)の用土を作る場合、更に完熟堆肥を加えます。
・短期間のポット育苗の用土を作る場合は堆肥は加えず、ごく少量の石灰、または草木灰を加えます。
・培養土の配合比率は必ずしも正解は無く、お客様ごとご栽培環境に合わせてアレンジしてみてください。
その他ご参考(綿花栽培を通じた地域振興、ご教育、その他素敵な作品作りの事例)NPO法人ザ・ピープルでの「ふくしまオーガニックコットン・プロジェクト」
KOBE SWEETS GARDEN 波々伯部様の「神戸コットン物語」企画
真岡木綿を使用したホシノオリさんの手つむぎ、手織りの作品
電動綿繰り機のオーダーメイド
山中鉄工所(茨城県つくば市上岩崎1838-54)
メデタシ種苗facebook投稿での紹介ページへ愛媛大学付属小学校での「和綿とタデアイ」を通じた教育の取組み
恐れ入りますが個人のお客様はヤフーショッピング支店よりカード決済、またはコンビニ決済、各種電子決済でお買い求めください。
団体・公共機関等のお客様でカード決済、コンビニ決済がご利用できない場合は、下段の注文フォームかFAX、ハガキで承ります。うまくいかない場合は「info@tane4u.com」まで直接メールでご連絡ください。